社交ダンスのルンバのヒップムーブメントは、両膝と足裏も使って床に対して8の字に体重移動をしています。決してヒップだけをくねくね回してはいません。ヒップはリアクション、あとからその様に動いていると見えるだけのようです。
体幹を使って床に対してストレートにまっ直ぐであることを意識しているようです。
社交ダンスが全くの初心者だった私には、それはとても難関でした。上手な方の形だけを真似ても上手く行きません。
体の動きをパーツごとに理解して細かく動いてみるといいと練習方法を教わりました。
社交ダンスは初心者やどなたでも、それとなくステップは踏めるものですが、ルンバのウオークとヒップムーブメントのコツを掴んでロマンチックなルンバのダンスが表現出来たらさらに素敵ですよね。心なしか鏡に映る姿で脚が長く見えました。そのルンバウォークで注意する17ポイントをまとめてみました。
またヒップムーブメントの克服に役立つこと間違いナシのルンバのクカラチャを練習をしてみましょう。コツを掴むには練習が良いですね。ルンバのヒップムーブメントの上達のためクカラッチャの練習方法を8つのコツでご紹介いたします。
ルンバウォーク練習で注意する18のポイント。
1、両足揃えて立ちます。
2、ウエストとボディの脇腹(あばら骨)を上げて。
3、胸下(アンダーライン)を真直ぐに上げる。
4、ウエストは「ぺったんこ」を意識して。
5、お尻にエクボができるくらいに小さく引締める。
6、へそが上を向く(常に下腹筋肉を鍛えておく)
7、太ももの上部から胸アンダーまでを引き上げた状態で肩は力を抜きリラックス(脇側のバストは持ち上げて)
8、頭はグラグラしない天井にくっつける(イメージ)
9、軸足体重で出す脚の足先は外向きでヒザも伸ばします。出す脚の太ももを持ち上げますが、この時も、いつも足のつま先は床に触れています。
11、軸足のくるぶしから脇腹側と鎖骨までを垂直にして立ちます。ヒップ(ベース、骨盤)も垂直に意識して下さい。
12、進行方向の脚の腰とヒップ、骨盤の横側を前に回し出す感じです。この時の顔とアッパーボディは正面を向いています。足のつま先は床を触れている状態でポイントしています。
13、立っている脚の形は足の付け根から内モモを前向きにし、ヒザ頭が外横向きです。
14、板目が2列並行してあると過程して2列の板の上を右足と左足で歩きます(お互いの板目の領域に入らないように歩きます。)
15、動くときは足首を伸ばして膝は「ニー」と言いますが、膝をギリギリまで前進させます。
膝から爪先と足首までを垂直にした状態で膝が先に前に出る。「ニーファースト、プッシュ!」と口に出しながら軸足で押し出すウォーク練習をしましょう。常に足と足の真中にボディの位置をおいておける中間バランスで歩く練習です。
16、カウントは軸足の押し出す足で取ります。その送り出した足はターンアウトして、つま先が外向きになります。
17、歩幅ですが、軸足が送った分の足で歩幅が決まります。靴のサイズと同じか少し広い歩幅です。決して大足幅でパカパカと移動させる足だけを出さないことです。(これ重要)
18、フラットになり中間バランスの位置を過ぎたら軸足が変わります、その時には体重が移った脚のあばら骨と脇腹側のバストまでのアッパーボディを同時に移動させます。
次の足も同様にして繰り返します。
必ずルンバウォークの片足に立つ位置には脇腹側バストまでがくるぶしの延長上にあります。「下腹ペッちゃんこ」「お尻を小さく」「へそは上へ」の意識と「あばら骨」を上げる。
クカラチャの練習方法を8項目でご紹介
イメージをしてください。右足体重から左足へ体重移動をします。足を肩の幅で立ち右足体重の上でセトルします体育のときの休めのポーズです(腰骨とヒップは自力で持ち上げられる最大の高い位置です、すると膝と股関節にゆとりが生まれ動きが滑らかになります)。右足の外側アウトサイドエッジ(小指側からカカト)まで体重が乗ります。
1右のベース(太ももの上部分と骨盤部分)は右の脇と右のくるぶしよりも横外にはみ出ています。左足親指が床に付いています左インサイドエッジです。左膝が「く」の形です。
2体重が右足外側からカカトを通って右インサイドエッジ(右足内側の親指)へと体重移動をします。右足が送り足となります。
3左足インサイドエッジの親指の部分に少しの体重が移動して床に軽く圧をかけます。
4左ワキとバストを左足の爪先の延長上まで持ってきます。右足の足首を伸ばしてより一層送り出してください。左足インサイドに体重がきて脚全体を上に引き上げるようにします。
5ベース(骨盤)が追いかけるように左足の上にきます、すると全体重が左足に移ります。
6左足体重が左足外側から左足カカト上に乗ります。背中側のあばら骨でグラつきを抑えます。
7左足インサイドから左足爪先の親指の部分まで体重移動したとき、右足の親指を横に少しスライドして軽く床を捉えてポイント(圧をわずかにかけています)。
8右インサイドの親指の部分に体重が移動して、右ワキとバストを右足の爪先部分の延長上に持っていき右脚全体を引き上げるようにします。左足首をピンと伸ばしつま先ターンアウトの外側に向きます。ベースと言われている部分が追いかけるように右足の上にきます。
*体重移動はボディの脇下、肩甲骨横が先に動き、それが脚に伝わり体重移動が行われます。
顔と肩は正面のままで「太もも」と「あばら骨」の所の筋肉を意識して大きく使って動かします。(背中側のあばら骨の筋肉の動かし方が慣れていないと意外に難しい。)骨盤を上に上げて足を長くみせて、下腹を背中に押すようにしながら練習しますと動きやすくなります。
みぞおちからの下が脚のごとく動くまで
「ベースと脚」をターンさせる練習です、足を揃えて立って片方のつま先を立っている足のカカトまでスライドさせて、みぞおちからベースまでの部分をバックにターンさせる練習です。
この時も「アッパーボディ」を引き上げる事に注意しながら練習します。体重移動のクカラッチャと同様に効果があります。
顔と胸の位置は正面向いたまま足を揃えて立ちます。右足を軸足の時、左足の爪先外側向いて足首を立てて膝が「く」の形に右足の前にポイントします。
ここから左足爪先を外向けて素早く右足の後ろに90度に動かします。
爪先は床から離さずスライドさせてカカトは後ろにきたら素早くつけます。(右足のカカトに左足の親指側がきて90度の形になるようにします、膝同士が後ろで重なる。)
また最初のポジションに戻します。反対も同じ様にします。
平均台で二本のレーンであると想定してください。顔と胸の位置は正面向いたまま足を揃えて立ちます。右足を軸足の時、左足の爪先外側向いて立て膝が「く」の形に右足の前にあり膝同士が重なっています。
そこから左足を前に出します(爪先ポイント)。左脚の内腿が前面に出るほど大腿をターンアウトさせます。足首を伸ばして足の内側のくるぶしが前に向き小指を床にタップ。
平均台に一本ずつ足を置いていますので左右の足は重なりません、ターンアウトした脚の太股の上部は少し重なる方もいます。
この足の小指で床をポイントした状態から足をヒップにまで後ろに降り上げてヒップをカカトで叩き、そのまま反動で足を前にポイントします。この動作を素早く動かす練習です。小指を床にピッタっと止めて瞬発力もつけます。反対の足も同様にします。
へそを背中側に押すように力を入れている状態で何回も繰り返して行いますと、ボデイトーンのある動きで滑らか迅速になります。
ヒップだけをくねくね回さずにルンバのヒップムーブメントをせず「ボディ部分も一緒に体重を乗せる」事を忘れず、ボディを引き上げさらにもう一つ首を上げて天井にくっつける(イメージ)を持つこと。
*セトルは沈殿の意味。
まとめ
最後までお読み頂きましてありがとうございました。いかがでしたでしょうか?ルンバの ヒップムーブメント一つを行うにしても色々覚えたいことが増えますよね。
ルンバウオークとクカラッチャ、社交ダンスのルンバでは基本ですね。
クカラチャで自然なヒップムーブメントは素敵に見えます。
貴方の社交ダンスの踊る喜びとルンバの技術アップにつながれば幸いです。