社交ダンスの競技会で人気の高いラテンのパソドブレという種目は

ラテン

社交ダンスの競技会10ダンスで人気の高いラテンダンスにパソドブレという種目があります。

パソドブレはスペインの闘牛士のイメージとフラメンコのダンスを表現した力強くも華やかなダンス種目です。

教室の何人かの男性に目標は、、、「パソドブレがカッコよく踊れるまで!」と言います。ダントツ男性に人気のある種目です。

そこで私も先生に教わっているところですから、パソドブレのことをもう少し深く探ってみようと思います。パソドブレの魅力と起源について、パソドブレの曲の特徴など理解を深めて知識を増やしパソドブレのダンス技術に活かして楽しみましょう。


パソドブレという種目の魅力と起源について。

パソドブレの発祥は情熱の国スペインです。スペインの国技の闘牛は有名ですよね。伝統的な命懸けの闘牛士、男性の憧れでヒーローです。

男性は強く勇敢な英雄である闘牛士をイメージして、女性はケープをイメージしたり、フラメンコの踊りに見立てて表現しています。男性が主役で良く目を引く男らしいラテンのダンスです。

緊張感や激しくも勇ましいダンスを華やかに見事に演舞出来ましたら感動のパソドブレになること間違いなしです。

起源については、17世紀頃に始まったとされています、闘牛開催の時の行進曲の総称をパソドブレと言いましてスペインの民族音楽を意味している様です。「エスパーニャ・カーニ」別名「スパニッシュ・ジプシー」と言う曲は入場曲の中でも一般的に好まれて、パソドブレのダンス曲によく使われています。「パソ・ドブレ」とは、スペイン語で、歩行、道、ステップする事を「パソ」と言い、「ドブレ」はダブルと同意語で、2重または2歩と言う意味になります、「シュールプラス」や、「シャッセ」などの基本は2歩のステップで構成されている事を強調している様です。

パソドブレが広まった頃は1920年代で「スパニッシュ・ワンステップ」と言われていました、民衆の間でダンスとして人気が高まりパリにて、音楽名だった「パソドブレ」がダンス名として定着しました。また英国イギリスで「レクリエーションダンス」や「競技ダンス」へと進化して今の「パソドブレ」という踊りになりました。

競技会でも人気の高いラテンのパソドブレはプロもアマチュアも演じる全てのペアが事前にルーティーンを作り練習を重ねて一曲分を踊り切ります。アドリブで踊られることは有りません,それだけドラマ性が高い演舞です。

ラテン種目ですが、腰はくねくねしたりせず、お尻や太もも上部の筋肉にしっかりと、力を入れてお互いにまっすぐに立つ、これが大事です。フラメンコタップは足腰が弱いとフラフラとします、「シュールプラス」と言うステップもペタペタではなく床へ強く圧力をかけつつ、小さく足のボールで階段を上るように踏みます。

フットワークはほとんどヒールから普通に歩くように2拍子で行進するように力強く踊ります。一つ一つのフィガーやしっかりと方向や向きなどを覚え込んでおきます。身体には張りを出して強そうに見せます。

パソドブレの曲の特徴

パソドブレの特徴として第一ハイライト、第二ハイライト、第3ハイライトの♪ジャンで終わる音楽性のパターンが一般的に競技会でも使われています。競技会の場合は第二ハイライトまでの演奏で終わります(1分18秒程)音楽が盛り上がってきて、♪ジャンというふうに演奏されて、その後に一瞬の間があり無音になる部分があります、これをハイライトと呼びます。

音楽

パソドブレの音楽のタイムは(2/4)、(3/4)、(6/8)のものがあります。

競技会や試験には(2/4)が用いられて4分の2拍子に乗って踊ります、1小節は2拍ですので通常は1小節を2歩で踊りますただし”&”または”a”のカウントの場合は、その前のステップと2歩で1拍になります。

(3/4)では1小節が3拍ですから3歩になります。

(6/8)ではスリー・カウントを1歩で踊るので、(2/4)と同じ1小節2歩になります。

カウントとタイミング

各歩のタイミングは通常は音楽の1拍分を要するので、ステップの歩数の多いフィガーの場合タイミングは1・2,1・2,……の連続になります。

特別なフィガーを数える場合とかデモストレーションのためのルーティーンを構成する場合には音楽のフレーズとの調整に不便で混乱しやすい。そこで、教師試験でも正式に認められているカウント方法で歩順に合わせてカウントを数えます。

カウントを数える時は8拍子にしてステップを踏みながら12345678、12345678とカウントしています。8拍子で1つのまとまりになったものが4個続きます。

また音楽がやや静かになる部分は4拍有ります。1234、1234と数えカウントする方法は実際的で便利です。

パソ・ドブレのフットワーク

「シュールプラス」のフットワークは通常「B ボール」踊られます。時に爪先でタップ、叉は「F フラット」で踊ることも出来ます。

膝はごくわずかに緩めます。通常は4カウントで止める。注意点は「バタバタ」と見えるステップはしない。

(シュールプラスは一つのフィガーから次のフィガーへの接続フィガーです、叉アライメントを変える場合にも使います。)

「ベーシック・ムーブメント」のフットワークはすべて「B」。床へ強く圧力をかけつつ、ボールで小さく前進または後退する一連のステップです。ヒールは軽くおろしてもよく、こちらも膝はほんの少し緩めます。

アッペル

(a) 通常は向き合いその場の位置で男子が右足、女子が左足で足踏みで踊られて、強いロアーリング・アクションを伴いながらフラットの足さばきで、しっかりとステップします。

(b)(クローズドプロムナード・ポジション)からPPにはいって行く予備歩として用いる場合は少し後ろに。そしてPPに先行するアッペルは男子は体を少し左へ、女子は右へと回転する。

(C)オープン・テレマーク及びフォールアウェー・リバースの第一歩としてのアッペルでは、男子が右足を少し後ろに、女子は左足を少し前にスリップさせるので、スリップ・アッペルと呼びます。

パソドブレのほとんどのフィガーは男子が音楽の小節の第1拍で右足から始めるように組み立てられています。他には(L レフト・F フット・バリエーションなど、ある種の上級フィガーは第1拍で左足ステップしなくてはならないものがあります。)

フレージング

パソ・ドブレの楽句(フレーズ)は通常2小節に区切りがあります。

実際に踊るときには各フィガーの初めをフレーズの始めに合わせて踊るのが望ましいです。従ってリンキング・フィガー(継ぎのフィガー)を適切に使います。

例えば「シュールプラス」、「ベーシック・ムーブメント」、「シャッセ」等です。

ホールドおよび腕の使い方

パソ・ドブレは闘牛を描写したものです、男子は闘牛士を女子はケープやフラメンコの踊りをそれぞれ表しています。

常に誇り高く堂々とした姿勢を保たなくてはいけません。腹筋引き締めて力強さを強調させる。

お互いにまっすぐに立って、パートナーと向きあい「クローズ・-フェーンシング・P」では軽く体をつけ

「クローズド・フェーシング・P」では約15センチ離れて立つ。

男子は右手を女子の肩甲骨の上にあて、

女子は左腕を男子の右腕から肩へのカーブに沿って軽く置く。

女子は右手親指以外の指を男子の親指と人差し指の間におき、お互いに親指を交差するようにして、双方の手を軽く握る。

腕はなだらかにカーブさせ、握った手(男子の左と女子の右)は目の高さにあげる。

PPまたはCPPでのホールドは男女の間が約20~30センチくらい離れて広くなる。男子の右手は女子左肩の後ろに置く。もしこのホールドを保つことが無理な場合には、男子は右手を女子の左腕の上方部にすべらせておき、男女間の距離を少し広くするとよい。

また、PPでは握った方の手(男子の左、女子の右)は通常、腕をなだらかにカーブさせて、おおよそ胸の高さにまで低くし、CPPでは腕をなだらかにカーブさせて頭の上方にあげる。

CBM

軽いCBMを前進ならびに後退歩で使用してもよい。これは前方または後方へ移動する足と反対の腰と肩をその移動足の方へ回転させることです。

先行および後続のおすすめフィガー

パソ・ドブレにおいては、ほとんどのフィガーのリンク・ステップとして「シュール・プラス」と「ベーシック・ムーブメント」または「右シャッセ」や「左シャッセ」などを使用して踊ることが望ましいです。(試験に必要な先行と後続など種目はあります)

LODについて

パソ・ドブレとサンバの二種のダンスは他のラテン種目と違って、LODに沿って踊り進むように定められています。

パソ・ドブレの足型図について、LODが特に示してないものがある場合は、右より左へ向かって平行に引かれた仮想線がLODと理解しておくといいです。

お互いに音楽とフィガーを合わせて振付を仕上げて、それを覚えて闘牛士らしく勇敢な力強い堂々とした表現と大きくストレッチされた伸びやかな華やかで勇ましいダンスを演出します。

 

まとめ

この人気の高いラテンのパソドブレをしっかりと特徴を掴んでダンスに取り入れたいですね。また「パソドブレ」はクローズドポジションでホールドを組むフィガーが多くあります。それは身体を離してホールドを組んだスタンダードの様でもありますので初級ースの教材としても採用されているそうです。パソドブレはどうも完成された演舞で表現力を豊かに力強いキレと大きくカッコよく決めることが大切ですね。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


 

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