キューバで生まれた「チャチャチャ」って名前も可愛いくてキュートなイメージですよね。音楽もリズミカルでついつい体がリズムをとり踊りたくなります。
チャチャチャはラテン種目のなかでも一番テンポが早く軽快なリズムです。踊りにキレもありプロの踊っている姿はとってもカッコいいです。
「チャチャチャ」の立ち方やルーティンはルンバの基本的な動きに似ています。そこにスピード感とメリハリある素早い動きを取り入れて、キューバのまぶしい太陽と青い空、どこまでも続く白い砂浜を思い浮かべながら明るく踊りたいダンスです。
まずは、「チャチャチャ」独自の基本とカウントのとり方、「シャッセ」と「ロック」「ワパッチャ・タイミング」のことを紹介します。
チャチャチャの基本とカウントのとり方
「チャチャチャ」はラテン音楽のリズムの1つです。キューバ起源の音楽、マンボから進化したリズムでキューバの伝統的なチャランガ合奏、複数のバイオリンにフルート、ピアノ、ベース、リズム・セッションなどの楽器で構成されています。
聴いているだけで楽しい気分になってくる音楽とリズミカルな動きが絶妙な「チャチャチャ」のダンスは特にニューヨークで大人気になり、一気に普及し発展をして、今の「チャチャチャ」が完成されたと言われています。独特のヒップ・ムーブメントがあるところはルンバと似ています。
「チャチャチャ」は「4&1」とカウントして歯切れのよいシャッセやロックを踊ります、ちょっとコケティッシュで陽気なところも魅力です。音楽は4/4拍子で、競技会では、一分間に30~32小節の速さで演奏されています。練習には一分間に30~31が適当です。
1小節が4拍で5歩のステップを踏みます。
1小節を【2、3、4& 1】 「ツー、スリー、フォーエンド、ワン」と言いカウントしてシャッセやロックの部分が基本とカウントになります。
音楽をよく聞きますと「タン タン タタタ」と聞こえます。
パーティーなどで自然と「2,3,チャチャチャ」と口ずさんで踊っている方もよく見かけます。陽気なリズムで楽しいですよね。
ただ「チャチャチャ」と口ずさんでしまうと音に遅れてしまう方もいるそうですので教室では、フット・ムーブメントの送り出す方の足のカウントでフットワークがイメージできるように「フォーエンド、ワン」とカウントを口ずさんで練習をしています。
「チャチャチャ」は「2」のカウントから動きます。これはルンバと同じです。踊り始めの「1」はセトル(沈殿の意味)と言って踊り出す準備のセトリングをしています。
ルンバのフィガーのステップ4・1のあいだに、シャッセ(横に開いて閉じる開く)やロック(前後に交叉)の動作をとり入れることで「チャチャチャ」になります。
「チャチャチャ」は1拍目にアクセントがあり、「1」を元気に強く、歯切れよく踊ると格好いいです。「チャチャチャ」のシャッセとロックの「&」のカウントでは、両膝を曲げて、「1」のカウントで両膝を伸ばします。高さの変化や上がったり下がったりのバヴンス・アクションは起きません。
膝を曲げるときに高さはおさえられています、伸ばすときには、ヒップムーブメントが生じて、高さが保たれています。しかし、これはテンポよく行いますので、大げさなヒップムーブメントにはなりません。
中間バランスでシャッセとロック
ラテンダンスは、全てにおいて中間バランスで踊ることが大切です。臀部に力を入れてやや前方にやり喉仏をつま先と垂直線でつながる位置に持ってきてください。
あなたは小さい頃、大人に「高い高い」と空高く持ち上げられた記憶はありますか?よくドラマや親子の写真で見たことはあると思います。脇下あばら骨と云いましょうか抱きかかえられたあの部分をご自分で持ち上げてみてください、程よい力を入れると思います。そこが中心です。
中心を上げたままシャッセとロックは太内股から膝上までを素早く合わせる、離すの繰り返し。
シューズを履いている足の所でシャッセとロックをすれば音楽に間に合わないか野暮ったい動きになります。まずはカウントをしっかりとマスターし体に覚えさせていきたいですね。
「シャッセ」と「ロック」のフィガーとフットワーク基本
「チャチャチャ」のフィガーでは、「4&1」のカウントのところで主にシャッセやロックをする部分が「チャチャチャ」の基本になります。シャッセは3歩で一組と構成されています。
ステップは、「前半5歩と後半5歩」で構成されることが普通です。
シャッセの基本的な足型は
第1歩目の足は、「4」で横に開き
第2歩目の足は「&」で半ばグローズし
第3歩目の足は「1」のカウントで横に動きます。ステップごとに全体重を移します
シャッセは、どの方向にも踊ることができて、回転したり、前後や、左右、または同じ地点でのシャッセもあり、他にも変化が付けられます。
ヒップムーブメントは
ルンバの時と同じ様に自然な体重移動により生まれてきた動きがヒップムーブメントです。ただ、ルンバと違って第3歩と第4歩では特にヒップムーブメントはありません。
前進したり後退する時に、ロックアクションを用います
男子と女子は、「&」のカウントで足を少し交叉させます。
前進する時は後足のトゥを、爪先を外向けにおいた前足のヒールの傍に置き、
後退する時は前足のヒールを、爪先を外向けにおいた後足のトゥの傍に置く。
前進のフットワークは、「ボール~フラット」「ボール」「ボール~フラット」です。
後退のフットワークは、「ボール」「ボール~フラット」「ボール~フラット」です。
主にリーダーが同じ地点で行うときの足型は3パターンあります。
1、ロンデ・シャッセ(LRL)
「4」左足を少しロンデ(足を廻して)して右足の後ろに交叉
「&」右足を右方向へ小さく移動
「1」左足を横へ(または右足にそろえる)
2、ヒップ・ツイスト・シャッセ(RLR)
「4」右足 両腰から左へ少しツイストしながらも、ごく小さく前進
「&」左足少し右へ廻りながら、右足にそろえる
「1」右足を横小し前へ
3、コンパクト・シャッセ(LRL)
「4」左足を右足にほぼそろえる
「&」右足を左足に半ばそろえる
「1」左足を小さく横へ
「ワパッチャ・タイミング」で重要なのはカウント
「チャチャチャ」には、基本のリズムに対して、タイミングの取り方が、2拍目を1/2遅らせて後半の1/2で踊るフィガーがあります。
カウントは「2&34&1」(ツー、エン、スリー、フォー、エンド、ワン)と取ります。
左足のタイム・ステップの場合
「2」右足に体重をおいて、ヘジテート(体重を移さずに一拍休む)
「&」左足 爪先を少し外向けて、右足の後ろへ
「3」右足に体重を戻す
「4&1」左足を横にして、左右左とシャッセ
まとめ
以上のステップやカウントを、何度も、かみくだいて理解を深めていけば、チャチャチャのステップと基本カウントのシャッセ、ロックが軽快に踊れるようになります。
練習を重ねて、スピード感とメリハリある素早いチャチャチャをめざしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。