スローフォックストロット基本フェザーのコツとナチュラルターン

スタンダード

社交ダンスのスローフォックスロット一番の特徴と言えるフェザーを取り入れたレッグスイングそしてヒールタンを丁寧に行い足首からベースまでが滑らか優雅に伸びて、ふっわーっとフロアーを移動していく姿がとても魅力的なダンス。

基本のフェザーと名の付くフィガーの種類がなんと7パターンあります、慣れるまではちょこっとややこしいと思いませんか。

しかしアマルガメーションのルーテインはワルツやタンゴなどでも使っているフィガー名ですから、スローフォックストロットの基本のフェザーのコツを押さえてしまえばすぐに踊れる種目かもしれません。

すべてのフィガーのあとにフェザーステップを入れて踊りフィガーの始まりと終わりのステップが重なりカウントをとります。一つ一つのフィガーの始まりと終わりの重なるステップを知っておくことは必須だと思いました。

スローフォックスロットの特徴とよさを生かして美しいスイングができる華やかなステップを踊れるようになりたいですね。

今回、基本フェザーのコツとスローフォックスロットのナチュラルターンについてまとめてみました。

スローフォックスロット基本のフェザーの特徴とコツ

A級ダンサーやプロの先生方のスローフォックストロットのダンスは上品で高貴な雰囲気が一段と引き立つ様に思います。まさにフェザー、羽のように軽いアップダウンどスピーディな風に乗って舞っているかの様な俊敏さが音楽と相まって魅力的に表現されてウットリと見入ってしまいます。

スローフォックスロットには「1小節に1回のレッグスイングがあります」

アクセント「1・2・3・4」の第3ビートにはスローフォックスロットの伸びやかなスイングとリズムの山場があります。「山があったら上っていくのです」これを表現しながら踊る。

基本フェザーにはフィガー名が色々あって慣れるまでややこしいです。

基本のフェザーのコツを知るために特徴を掴んで把握していきましょう。

簡単にまとめてみました。(男子で説明しています)

前進から始めるとフェザー・ステップ

後退から入ればフェザー・フィニッシュ

ppから進むとフェザー・エンディング呼び方が変わってきます。

フェザー・ステップ・・・クローズ・ポジションから始めるフェザー第一歩前進。

フェザー・フィニッシュ・・・CBMポジションで第一歩は後退。

2aパートナーを左サイドのOP(アウトサイド・パートナー)で始めるフェザー・フィニッシュ。

フェザーエンディング・・・PP(プロムナード・ポジション)から始めるフェザー。

ホバー・フェザー・・・ヒールプルの後。アウトサイドでCBMPに前進。

アウトサイドで始めるフェザー・ステップ。

カーブ・ドフェザー・・・第二歩目で壁斜めにカーブする。

バック・フェザー・・・LODの方向へカーブしてゆるやかなライズで行われる。普通の終わり方はフェザー・フィニッシュ。 

フェザー・フィニッシュのフィガーはどれも体の回転量に特に注意して欲しい。

「体の回転は少なく」しかし「体の回転完了」ではありません。フェザー・フィニッシュの終わりから2歩前のステップで少し左回転をしますが、体の回転は最終歩まで続いています。

また、全ての「ウイーブ」と「トップ・スピン」と「ホバー・クロス」と「ナチュラル・ジグザグ・フロム・PP」等の終わりのフェザー・フィニッシュは回転量を調整して少ない回転にもできます。

「フェザーの所のステップは坂道を上がる」イメージしながら左側ボディ先行で、もう一度進めている左ボディをさらに上げながら進みます。みてる人にはそれで普通にみえます。しかし少しでも気を抜くと見た目には沈んだダンスに見える不思議です。

フェザーを行うときのポイント

PPから始まるフェザーエンディングの時「右足トゥがついて角度が90度ボールターン、更にベース(ヒップ)持ち上げる(お尻を突き出すような感じで持ち上げてもさほど大げさに見えません。)

「左足フリーになった脚は素早く抜いてボディの下を通過トゥでリーダーの歩幅に合わすため待つお尻を突き出して引っ張るので左足は持ち上がった右脚に寄せられて両足が接近し、左脚通過する。

大腿部下の内もも筋肉の力を使います。太ももの前後部分はフラット、軽く力を抜いて緩やかにひたすら太ももは縦に伸ばす様に伸びやかに。(中間バランスの状態でリーダーの歩幅に合わせます。)

 

男子 フェザー・ステップ
ステップとフットワーク 足の位置 アライメント タイミング 回転量 CBM スウェー
ライズ&フォール
 HT 右足 前進 LODに面して S ーー CBM
1の終わりでライズ
 T 左足 左サイドリーディングでOPの用意をして前進 LODに面して Q ーー アップ
 TH 右足 OPでCBMPに前進 LODに面して Q ーー
アップ、3の終わりでロァー
 H 左足 前進 LODに面して S ーー CBM ーー

フェザー・ステップは壁斜め又は中央斜めにも踊ることができる。

女子 フェザー・ステップ
ステップとフットワーク 足の位置 アライメント タイミング 回転量 CBM スウェー
ライズ&フォール
 TH 左足 後退 LODに背面して S ーー CBM
1の終わりでライズ。NFR
 TH 右足 右サイド・リーディングで後退 LODに背面して Q ーー アップ。NFR
 TH 左足CBMPに後退 LODに背面して Q ーー
アップ。NFR 3の終わりでロァー
 T 右足 後退 LODに背面して S ーー CBM ーー

フェザー・ステップの時(左足オン)左足の太ももと股関節のすぐ下大腿部の筋肉を内股にするような動きをすると、左股関節のヒップが左外に広がります。

右脚振る時は左足のプッシュする力で押し上げます。

右足のアップの意味は大腿部の筋肉をお尻の方へのばす感じで。

頭の位置はひたすら左(舌で上顎を持ち上げる様にすると脊髄と体幹の支えに役立ちます。笑顔のような表情にみえて好感度と余裕感がうまれます)

 スローフォックストロットのチュラルターン

リーダーが右へ廻る場合をナチュラル、左へ廻る場合をリバースといいます。

スローフォックスロットのフィガーのナチュラルターンはワルツのナチュラルターンとは違いがあります。

スローフォックスロットでは男子は3歩目で右足をクローズさせずに右足を後退(ヒールプル)させています。

女子が2歩目のクローズヒールターンをして3歩目で左足を前進させます。クローズヒールターンは軸足回転となります。

ナチュラルターンを壁斜めに始める時は1~2の間で1/4の回転をして2~3の間で1/8を回転と二回に分けて回転しています。

ナチュラルターンをコーナーで終わる時は、4~5の間で1/4回転して新LODに面する。もしくは1/8回転して新LODの中央斜めに面する。

男子 ナチュラルターン
ステップとフット  足の位置 アライメント タイミング  回転量 CBM ライズ&フォール スウェー
1 HT 右足 前進 LODに面して S 右回転を始める CBM 1の終りでライズ
2 T 左足 横へ 中央斜めに背面して Q 1~2の間で3/8 アップ
3 TH 右足 後退 LODに背面して Q 2~3の間で1/8 アップ。3の終りでロアー
4 TH 左足 後退 LODに背面して S 右回転を始める CBM  ---
5 H 足のIE、WF,次に左足のIE 右足 小さく横へヒール・プル 中央斜に面して S 4~5の間で3/8  ---
6 H 左足 前進 中央斜に面して S 体を左へ回転 CBM  ---

ヒール・プルはヒール・ターンの一種で、支え足のヒールで右回転を行い、ムービング・フットは支え足の横に引き寄せられる(僅かに離して)。

その時は先ずはじめにヒールが着き足のインサイド・エッジを寄せてきて、そしてフラット(足裏全体)になります。

このインサイド・エッジを寄せる時の上級者の後ろ姿にも音楽が共にあり優雅ですよね。

ナチュラル・ターンを壁斜めに向いて始める時はステップの1~2の間で1/4ターンして2~3の間で1/8のターンをします。

コーナーで終わる時は、ステップの4~5の間で1/4回転して新LODに面するか、1/8の回転をして新LODの中央斜めに面する事ができます。

女子 ナチュラルターン
ステップとフット  足の位置 アライメント タイミング  回転量 CBM ライズ&フォール スウェー
1 TH 左足 後退 LODに背面して S 右回転を始める CBM 1の終りで少しライズ。NFTR
2 HT 右足 左足にクローズヒールターン LODに面して Q 1~2の間で1/2 2 ライヅ継続
3 TH 左足 前進 LODに面して Q  --- アップ。3の終りでロァー
4 HT 右足 前進 LODに面して S 右回転を始める CBM  ---
5 TH次いで右足TのIE 左足 横へ 中央斜に背面して S 4~5の間で3/8  ---
6 T 右足 左足にブラッシュして後退 中央斜に背面して S 体を左へ回転 CBM  ---

ターンで優美に優雅にスマートに広がりを見せる

先生曰く「基本中の基本」は「スローフォックストロットのナチュラルターンの特徴であるヒールターンをしている」トウを上げてヒールプルでもう一方のカカトに寄せてくる姿をリーダーもヒールターンを「ちゃんとやってます」とキッチリ感と自信を表現しなさい「ヒールターンを上手く踊る事にスローの醍醐味がある」と教わりました。

体が覚えてしまえばなんてことない操作であるかもしれませんが、ヒールプルボディトーン,ヘッドアップ、ショルダーダウンを整えて優美、優雅さの見え方にこだわってやってみましょう。

・ヒール・ターンの回転はステップしたその足の①ボールで始まり次いで⓶ヒールで継続されます。(最初からヒールのみで回転すると中間バランスが取れずバックバランスになります)

・女子のヒールターンはアゴが上がってしまいますと頭、ボディ、ヒールが一体化せず、ブレてしまいます。頭の後ろから首筋の位置のコントロールが必要です。

(2歩目のステップした足のヒールの時に同時に頭も一緒にヒールの位置まで持っていきアゴを引くようにしながらヒール・ターンをする。)

・男子ボールターンしてクローズボジションでもってくる足は床と平行に保ちます。(爪先が上がり過ぎたりカカトを持ち上げたりしない)回転が終了した時に体重はクローズした足に移ります。

ナチュラルターンに続くステップ紹介

ナチュラルターンの後の続行はフェザーステップとコーナーでは、ナチュラルウイーブなどします。またステップ3歩目の後にクローズド・インピタス。

広い部屋の側面ではナチュラルウイーブを続けることで距離がでます。

ステップ3歩目の後にオープン・インピタスで変化を付けたり、ステップ5歩目の後にホバー・フェザー。

コーナーでは、カーブド・フェザー・ツー・バック・フェザーなども素敵です。




まとめ

スローフォックストロットのフエザーステップが一番沢山練習もして何度も注意されましたが、フェザーのフィガーの理解が少ないうちは、また次のレッスンでも同じフェザーステップでつまずき、中々先に進めなかった経験があります。

ひょんなことから先生のフィガーの特徴の説明が頭に入ってきて始めて先生の云わんとする動き方、力の使い方、ポイントの説明に対して体が機能したように感じました。

ナチュラルターンのヒールターン、これがワルツとでは大きく違いますよね。

スローフォックストロットは足を閉じる所がないのも大きな特徴ですよね。

貴方の基本フェザーの種類の違いとナチュラルターンのヒールの使い方の特徴が把握されて活用できる手助けになれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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