社交ダンスのタンゴって、どんなイメージをお持ちですか?
「情熱のタンゴ」ってセリフがあるようにキリッとした力強いパワーのダンスという感じでしょうか?雄々しい重々しく激しいなどの硬い強いイメージでしょうか?
社交ダンスの中でもタンゴウォークのフットワークが一番軽い。タンゴのウォークとホールドも、スウィングダンスとは違いコンパクトでとても軽快に動けたときは驚きでした。
社交ダンスの力強いタンゴに必要なのは、正しい基本ホールドはもちろんのこと音楽にのったフットワークの素早さと軽快なフットワーク。
今回はベーシックで教わった社交ダンスタンゴの正しい基本ホールド軽快なフットワークのためのカウントの取り方と体重バランスをお伝えします。
正しい基本ホールドとは
レクチャーで受けたタンゴの動きは敏速でした。
足元は自由で負荷を感じない。
まるで草原を走っているかのような足元に広い解放感そんな感覚を受けました。
正しい基本ホールドが安定していることで生まれると実感しました。
社交ダンスのタンゴで正しい基本ホールドとは、まず真っ直ぐに立つことです。
体の中は斜めに引っ張り合っています(オポジションといいます。)
体重は足のボール(指の付け根部分)に置くこと。
股関節がほんのわずかに緩み(力んでいません)その腰(ベース)の高さを維持します。
ベースと頭など上体が上下動しないように気を付けてエン・カウントを取り入れて瞬間移動的なスライド式で踊ります。
タンゴのホールドは女性の左腕側面と伸ばした親指側手首から10㎝ほど上の位置に男子の右二の腕の後ろ下側の位置に沿わすように置かれています。
女子の他の4指もピーンと伸ばすと左腕手の甲までの一体に張りがでます。
女子の左手のひらを天井向いているとして全部の指を伸ばして親指はピーンと立てた形です。
(親指から人差し指の間を90度ひらいてL字形)又は手のひらに親指をくっつけてホールドするとより腕の張りが引き出せる方もいらしゃるようです。(親指に程よい緊張があると美しいホールド保てる秘訣は変わらないようです)
女子の左脇から二の腕の力を使って肘を鋭角になるように左斜め前に出すとホールドがしっかりと強くなり安定しやすいです。
女子の親指の部分でリーダの右腕のホールドを下から支える形で組みます。
男子の右腕手のひら指先はリーダーの右中指先がパートナーの背骨少し越えるか背骨の位置までで他のスタンダードよりもホールド深くして対応します。
タンゴのキレのある動きに対応できるように、一曲分のホールドを保つコツは、背中の肩甲骨下側の筋肉と体幹を使って支えます。
タンゴでホールドを組むポジション足元からポイント。
1、両足をそろえ壁に面して立ち、次に足裏全体がベタッと床についたフラットな状態を保ちながら両爪先を左へ1/8分回転して向ける。(自然とCPMPになります)
2、右足を5~8㎝後ろにずらす(右足のつま先が左足の甲に位置する)靴と靴の間はわずかに開いています。体重はボールの位置にあります。
3、お尻をキュッと引きしめて、おへそは背骨側にへこませて天井向けると骨盤が立ちます、すると膝がわずかに緩みます。
男子の左手は横斜め前に肘をだして手首はスマホ画面を相手に見せる形にして広げたグリップの親指から人さし指の一列の手の枠に女子の右手を電車のつり革に乗せるような感じで結びます。
男子は女子をご自分の少し右横側に位置させる様にホールドをします、互いの右腰部分がコンタクトできる位置です。(リードとフォローを腰の位置のコンタクトとグリップと腕のテンションで取り合います)
男子の右手中指先部分が女子の背骨をわずかに越えるくらいの位置で高さは女子の肩甲骨の下で胃の辺りです。男子の右肘から中指先までは斜め下にセッテイング手のひらはご自分のみぞおちへ向けています。
4、腕の広がりは肩横ラインよりやや斜め前にホールドして、男子の右手の中指先は第一関節分ほど女子の背骨を僅かに超えて添えられホールドしている。男子の右手の肘から指先のラインはやや下方へ傾斜します。
5,女子の左手は男子の右脇の下に置き、親指と4本指はそろえています、親指は男子の右脇の下に支えのように置いてもいいですし、親指をご自分の手のひらに折り曲げて土台としてピーンと張りをもたせてもよい。
6.プロムナードポジション(PP)の時、男子は左肘と肩が先行して前に出します。PPは2歩PPのままと云う法則があります。片足体重にならないように注意しましょう。体重は左足先にも3割程度のせています。右腰(ベースまで)には7割の体重を置いています。(もしくは左足1:右足9の割合まで)身体をオポジションにし左肩と右腰が斜めに伸ばし合います。
女子は体重配分は同様に7対3もしくは9対1でリーダーに合わせますが…
女子はボディは中間バランスです!女子の頭の位置は背骨の上で後ろですリーダーと違うので気を付けて。
右手のグリップの外側から進行方向の前方斜め上をみています。
チェックポイント
爪先が開いていないかチェックです。足首から爪先は真っ直ぐです。
両方の膝が、こぶし一個分開いていますが、油断してガニ股にならない様に内腿側の筋肉を寄せるよくらいに張りをもちます。
膝の構造はつま先の方向にしか曲がりません、爪先と膝は必ず同一方向です。
身につくまでは膝と爪先の方向がずれないように意識しています。
反復横跳びの時の低い位置の筋肉の使い方を記憶してその位置をキープして踊る。
タンゴは「エン・カウント」を入れて動きます。
PPポジションの角度が大事おへそは相手に目線は握ったグリップのそとから。(顔の位置が組んだ手より外)
タンゴのホールド組む時に注意したいポイント3つ
1、男子は女子を自分の少し右横側にホールドします。しかし、強調させすぎて真横のポジションにしない様に気をつけご自分のへその方向へ向いています。(男子の右足の前に女子の右足がある位置くらい)男子は左腕が下がりやすく気を付けるところ。背中の張りを強調してますと保てます。
2、女子の背にある男子の右腕の肘までラインはやや下の方に傾斜します。男子の後ろ姿の肩ラインはお洋服ハンガーのように斜めになだらかなイメージです。(肩を上げないように)
3、女子の左手は男子の右の上腕、二の腕振袖部分下に置き、右手は男子の左手と結びます。この時の腕は、上から押されても耐えられる程度の強さを保っています。
意識したいポイントは
ホールドを崩さずに踊るには「アッパーボディ」を意識します。それは常に、ウエストから上を引き上げ保ちます。お腹をへコませ、肩を下げて、お尻を小さくして、背中側の肋骨あたりの筋肉を使って肩甲骨を持ち上げています。
肩を肩甲骨に乗せる感じで肩を下ろします。肘は横に張りすぎないこと、肘をやや前方に出すイメージで肘が行く方向を指しているかのように意識してください。
前進の一歩の時、肩甲骨どうしを背骨を挟むくらいに近づけて胸を突き出して、骨盤のベースから1歩だして足と足の間に体がきていることが中間バランスの位置です。床に爪先もついてます。
ダンスはこの中間バランスでいるところで音を捉えています。
*アッパーボディとは胸のみぞおち辺りと胸廻りあばら骨の中間から脇下まで。
軽快なフットワークとカウントの取り方と体重バランス
タンゴは見た目のイメージより足元軽くサクサクと移動している感覚があります。
送り足が使えていることと、前方に先行する足は膝が90度に上がり爪先は床に触れている状態をはっきりと見せつけて、送り足によって膝頭が先行して前に前に出る
耐えられなくなるギリギリに爪先上げてカカトから床にボールで着地します。この大腿を上げを確実性を高めます
後退する時はバックした足の上の膝頭の位置まで、送り出すためにプッシュした足が素早く横並びします。
次にその他方の足をバックさせます体重がのった足が送り出し足になりプッシュ。
また表現力を音楽に合わせるために後ろに引く足をわざと遅らせ(エン・カウント)間を取る、そしてサッと膝がボディ下の中間バランスの位置まで素早くと戻ってくる、、などが軽快さと力強く見えても実際の足元は重たくならない秘訣です。
体重の乗っている足がカウントを取ります。
音楽は2拍子の2組4拍子で1拍目と3拍目に強いアクセントがあります。
タイミングのとり方は、QQS「クイック、クイック、スロー」とカウントを取ります。
一小節は4拍あります。「Q」は1拍分、「S」が2拍分で音楽を捉えカウントします。
またエンドカウントと言って「&、QQS](エンド、クイック、クイック、スロー)と取るとタンゴらしい踊りになります。
ステップの一歩をためておいて、踏み出すタイミングをスタッカートと言います。カウントをくぎるようにシャープに動きます。イメージは力強い王様と女王様のようになりきって踊ると形がつけやすいです。
タンゴ特有の足の裏全体に体重を乗せるフットワークは「ホールフット」(WF)と言い、足を閉じるステップで瞬時に体重を乗せ替えをする目的で使います。
タンゴのフットワークで「フラット」(べた足)は足の裏全体が床に付いている形の事ですが体重は乗っていません。
タンゴの足元の動きは先生の言葉を使って言うと「ヤッパッパーパッ」と言葉にキレがあり瞬時さがでて一歩、またー歩の脚さばきにキレを出します。
リンクでプロムナードポジションの時の体重配分は7:3で両方の足におきます。
タンゴは常に中間バランスで踊ります。タンゴはどのステップも力を込めて踏みすぎてはいけません「ベースを自分で支えてフットワークは軽く」と、しつこい位に意識をもって丁度良いそうです。
あくまでもタンゴはフラットに軽く踊るものであること、時々にダウン、アップのステップがあるだけです。
コツは腰の高さを決めた位置をひたすらに保つこと、片足に全体重を乗せてしまったらドスンドスンウオークになってると思って「中間、中間、フラット、フラット」と頭の中で言い続けて、押し出した足と同時にに腰も押し出され床に足が付く瞬間は体重はのせず中間バランスです。
*ベースとは足の付け根部分、お尻下の太ももです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
基本を今一度、見直してみる、そして、練習する、そんな繰り返し学習の機会になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。