スローフォックストロットの基本と重要なコツを探る

スタンダード

スローフォックスロットというダンスはダンスフロアーを風が吹き抜けるかのようにリーダーがダイナミックに踊る姿は清々しくて素敵です。

パートナーも滑らかな踊りで涼しげな表情など魅了させられるダンスです。

優雅でとても憧れる反面、意外とコツを知らないと中々思うように踊りこなせない種目だと思いませんか?

スローフォックスロットのフェザー・ステップ、リバースターン、スリーステップ等の基本フィガーでダンスに必要で重要な事とコツを探りました。

またスローフォックスロットの踊りがよりダイナミックに風を感じるような技術を養うためのコツをまとめてみました。

#スローフォックスロットの基本

スローフォックスロットの音楽に合わせるコツあります。

スローフォックスロットの音楽は4分の4拍子です。(拍子記号=4/4)

アクセント=第一ビートと第3ビートにあります。

“S”のカウント=2ビート。

”Q”のカウント=1ビート。

ビートと小節の数え方 234 2234 3234 234 …

スローフォックスロットは一小節に一回スイングが入ります。3のカウントの時に最初のクイックの所に山場があります。山場は上がって、4のカウントには降下をしていきます。「スロー・クーイック・クイック」と云ってカウントをとります。

コツとして、カウントの云い方では体とフットワークの移動するタイミングを口に出しています。「”S”スロー」のカウントは2拍子分のビートの長さで「スッローー」と息を伸ばしながらステップします。

「クイック」のステップもカウントを2拍子分のビートの長さので3のカウントの部分を「クィーーク」と長く、4「クイックと短く言いながらステップして音楽と動きフットワークのタイミングを合わせます。

更に言いますとスローフォックスロットを実際に踊るときは”Q”の前半部分をたっぷり取り「クーーイック が1と½拍」で後半部分の”Q”は「クィック¹/₂拍」と短くです。

スローの音楽の表現で踊り方とフットワークが身に付くまではカウントの言葉にイントネーションで山場を表現して踊る方法が良いようです。

音楽は4拍子でフットワークは3歩なのでタイミングを覚えるために「スロー→・クーイック⤴・クイック↷」と発音して声の高さで工夫してフットワークの練習します

上級者の方々はカウントの数え方も「1234、5678、」と数字で数えて「3⤴4↷」と山場を表現してステップしますが、音楽と体の動きとフットワークのタイミングを合わせるのは難しく上級テクニックになります。

 

TYPES OF FEATHER(フェザーの種類)

A=アソシエート(結合 連結の意味

1フェザーステップ 

2フェザー・フィニッシュ。第一歩は後退。

L=ライセンシエート(正規の方法条件を定めたもの)

2a パートナーを左サイドのOPで始めるフェザー・フィニッシュ

3 フェザー・エンディング。第1歩はPP。

4   ホバーフェザー

5 OPで始めるフェザー・ステップ

F=フェロー(仲間)

6  カーブド・フェザー

7 バック・フェザー

*スローフォックスロットの最大の特徴は全てのフィガーにフェザー系の足型を必ず足すところです!

何度も確認する重要なコツ

ライズは上昇でフォールは下降です。スローフォックスロットでは、ライズはさほど大きくは使いませんが、振るスイングはハッキリと大きく使います。

普通にロアーした状態からの前進はヒールから必ず出るんです。

ライズしたときには、例えばPPからの場合にはトゥからトゥに移動してヒールに降りて送り足になって押したら、次の足はヒールから出るんです。

始めのフエザーステップは「1、2、3、」までカウント数えて「4、」の一歩目は「ヒール」なんです。右足フェザー 「トゥ」で つづいて「トゥ」で更に持ち上げてから 右足で送る。

インピタスターンでパートナー右足トゥ上がり少しピボット左足トゥで更に上がりピボット左脇がコーナーへ行くのです。左脇が上がりきると次にヘッドチェンジをします。このトゥが上がる方向はご自分の思いよりかなり上です。

スリーステップで確認して修得したい箇所。

男子のスリーステップはトゥで床をさする「1、2、3、4、」ロアーしたでしょ、ロアーしたら前進はヒールからなんです低いからね。

そしたらここで足をスイングして右足で押し上げてトゥになり、高い山を上がて行くんでトゥのまま体が足の上を通過、左足のトゥが着地してトゥからヒールにおりますここの部分を丁寧に意識してください。

体を支えきれずにヘッドが前のめりに体重をおいているとフットワークが完了しないまま通過してしまいますので、お気を付けて。

パートナーは左ボディ側のヘッド位置を守って下さい。左脇下、左あばらの筋肉で支えています。

フェザーで右足とベースを90度のボールターン、左足を素早く抜き中間バランスでいます。右ヒップ(ベース)を更に高く上げるとリーダーの進行方向を妨げません。

頭はしつこいくらい左肩の上です。肩甲骨の中程、胸骨の背中側の位置から首が始まっています。ひたすら首と頭を一本化して引き上げてキープが出来ますと自然なヘッドチェンジができます。

反対にバックバランスの時は相手を引っ張ってしまいますので、お互いに重たくないか感覚で確認しあって下さい。

よく見る練習風景でお互いにシャドーしながらタイミングを合わせて踊られています。息がピッタリ合ったシャドーはホレボレとしますね。

骨盤の位置をベース(骨盤)と言います、ベースの力を使い「キュッ」と内側に締めて、へそを背中側にやるように筋肉を使い、内臓を上に持ち上げた感じです。

太もも上部とベースはカカトの延長線上にあります。顎が上がり過ぎないように軽く引いて「頭蓋骨を上に伸ばす」の意識を忘れませんように。

肋骨周りも引き上げて、胸骨から上をアッパーボディと言います。アッパーボディ前面はつま先の延長線上にあります。アッパーボディが前方上に伸びると、足首が柔軟に「トゥ、ヒール」と動けるゆとりが生まれます。

ボディトーンが前後にオポジジョンしながら体幹の軸も強くあれば、足元軽やかに動けるようになります。ボディトーンとはツツイても押しても崩れないボディの張りを自分で作っている状態。

「レッグスイングと は フル!足を振るんです。」「 山があったら登っていくのです。」「 スイング なので振らなあかん!」などなど「スローはスイングとCBMPの時のベースをさらに上げる!移動する!」を徹底的に叩き込まれているところです。


ベーシックフィガーから重要なコツを探る

スローフォックスロットのフィガーは両足を閉じることがなく、前のフィガーの終わりのステップと続くフィガーの始めのステップが重なり繋げて踊ります。正確なフットワークと体重移動を心がけます。

スタンダードのダンスは膝が伸びきる運動はしません。常に一定の膝の緩みを保ち太ももの筋肉を使います。

正確なフットワークはふくらはぎと連携しながら運動させて、ライズでは更にカカトを上げて、太もも筋肉を縦に更に伸ばして行われます。(膝は伸びきっていないかな、重要なコツです)

さらに!ボディライズでは腕、アームまでの強度と張りを保つことも重要な要素でしたね。スローフォックストロットは3ーⅮで踊る。(飛行機の羽みたいですよね)

 

 

FEATHER STEP

フェザーステップは壁斜めにも中央斜めにも踊ることができます。   

男子(フェザー・ステップ)

ステップとフットワーク  足の位置  アライメント タイミング  回転量  CBM ライズ&フォール スウェー
 
HT
右足 前進 LODに面して S  ---  CBM 1の終わりでライズ。
2  左足 左サイド・リーディングでOPの用意して前進 LODに面して Q  ーーー   アップ
3 TH 右足 OPでCBMPに前進 LODに面して Q  ーーー アップ。3の終わりでロァー
4  H 左足 前進 LODに面して S  ーーー  CBM

 

女子(フェザー・ステップ)

ステップとフットワーク  足の位置 アライメント タイミング  回転量  CBM ライズ&フォール スウェー
1 TH 左足 後退 LODに背面して S  ーーー CBM 1の終わりでライズ。NFR
2 TH 右足 右サイド・リーデイングで後退 LODに背面して Q  ーーー アップ。NFR
3 TH 左足CBMPに後退 LODに背面して Q  ーーー アップ。NFR
4  右足 後退 LODに背面して S  ーーー CBM 3の終わりでロァー

*後退のとき前方の足を、支え足の方へ引き寄せる時、その前足のトゥー(T)をフロアーから離すことが重要です。コツはウエイト(体重)は中間バランスでいる事と相手を引っ張らないように左背中側を相手に与えて、支え足の方のベース(骨盤)もさらに上げる意識で引き寄せるとトーンを保つ事ができます。

「スロー(2拍)「クーィック(1,5拍)」の時に乗り込まない中間でいる「クック(0,5拍)」振っている脚のヒップをトゥがついた時に更に上げる

 

 

 REVERSE TURN 

男子(リバースターン  フェザー・フィニッシュを含む)

ステップとフットワーク 足に位置 アライメント タイミング  回転量  CBM ライズ&フォール スウェー
HT 左足 前進 中央斜に面して S 左回転を始める CBM 1の終わりでライズ
T 右足 横へ 壁斜に背面して Q 1~2の間で1/4 アップ
TH 左足 後退 LODに背面して Q 2~3の間で1/8 アップ。3の終わりでロァー
THT 右足 後退 LODに背面して S 左回転を始める CBM 4の終わりでライズ
T 左足 横少し前へ 壁斜に向けて Q
4~5の間で3/8体の回転少なく
アップ
TH 右足 OPでCBMPに前進 壁斜に面して Q  --- アップ。6の終わりでロァー
H 左足 前進 壁斜に面して S  --- CBM   ---

女子(リバースターン フェザー・フィニッシュを含む)

ステップとフットワーク 足の位置 アライメント タイミング  回転量 CBM ライズ&フォール スウェー
TH 右足 後退 中央斜めに背面して S 左回転を始める CBM 1の終わりで少しライズ
HT 左足 右足にクローズ(ヒールターン) LODに面して Q 1~2の間で3/8 2ライズ継続
TH 右足 前進 LODに面して Q
左回転を始める
アップ。3の終わりでロァー
HT 左足 前進 LODに面して S 4~5の間で1/4 CBM 4の終わりでライズ
TH 右足 横へ 壁に背面して Q 5~6の間で1/8 アップ
TH 左足 CBMPに後退 壁斜に背面して Q 体の回転少なく CBM アップ。NFR6の終わりでロァー
T 右足 後退 壁斜に背面して S  ---  ---

第7歩で右足が後退し始める時、ヒールはフロアーにコンタクトさせておかねばならない。これは重要な事です。そしてよりスロー・フォックスロットらしさを魅せる大切なコツです。

第2歩では女子はヒールターンを確実に踊ることが難しく男子に対して自分から引っ張りがちですので重くならないようにする為に前進と後退をいかにスムーズに移動するかが課題で重要です。

ヒールターンでグラつきブレる場合は第1歩の右足後退の時にヒールの延長上に後頭部があるとグラつきが抑えられます。

リバースターンの第4~7歩はフェザー・フィニッシュです。そしてこれは、他のアライメント(足の位置、方向)でも始める事ができます。

全てのウイーブ、トップ・スピン、ホバークロス、ナチュラル・ジグザグ・フロム・PP等の終わりのフェザー・フィニッシュは回転を少なくする事ができます。

 

 

THREE STEP  

男子 (スリーステップ)

ステップとフットワーク 足の位置 アライメント タイミング 回転量 CBM ライズ&フォール スウェー
HT 右足 前進 LODに面して Q 1の終わりでライズ
TH 左足 前進 LODに面して Q アップ。
2の終わりでロアー
H 右足 前進 LODに面して S CBM  ---

スリーステップは壁斜めに踊ることができる。壁斜めの方向に踊るとき壁斜めに面して終わるか、左へカーブしてLODに面して終わる。

このフィガーでは第1・2歩で少し右サイド・リードを用いる事になります。

 スリーステップの第2歩のTHのフットがタンゴのツーウォークの1歩目の左足と同様のアウトサイド・エッジで動いて、タンゴ2歩目の右足がイン・エッジで出ていく所とスリーステップの第3歩目の Hの右足前進と足の使い方が似ている為、ダンス界では 「スリーステップはタンゴの足型と言われている」そうです。

女子(スリーステップ)

ステップ フットワーク 足の位置 アライメント タイミング 回転量 CBM ライズ&フォール スウェー
TH 左足 後退 LODに背面して Q 1の終わりでライズ。NFR
TH 右足 後退 LODに背面して Q アップ。NFR。2の終わりでロァー
左足 後退 LODに背面して S CBM

第1・2歩で少し左サイド・リードを用いる。

前方の足を、支え足の方へ引き寄せ始める時、その前足のトゥーをフロアーから離すことは重要な事で大切なコツです。

全てのスローフォックスロットのフィガーはフェザーが入って完結しています。これが当たり前ですが初心者の頃の私はこのことがフィガー名とフットワークと繋がって始めて理解できました。

 

 

まとめ

如何でしたでしょうか、あなたにとってここが重要と思えるコツは見いだせたでしょうか?

スローフォックスロットは最初どこがずれているのかもわかりずらいものです。気付きが有ればもうそこはクリアー出来てきます。

フェザーステップ、リバースターン、スリーステップは基本のフィガーでおろそかにできない大切なフィガーです。克服のため何度も練習して踊られてきて、聞きなれたセリフも多くありますが、理解を深めたい時などに何度でも見直して手軽に「もう一度」と再確認をすることも大切です。

また、ベテランになっても一から確認することで新たに気づきと発見が生まれ、より一層の伸びやかなダンスに磨きが増すようにお役に立てましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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#重要なコツ


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